鮭いくら茶漬け

お茶漬けサラサラ

父のレモネード

どうもここのところ風邪を引きがちである。インフルエンザになっていないだけマシではあるが。しっかりしろ。

今回は喉が壊れて声が出ない。せめてと思い、ポッカレモンと蜂蜜と水をレンジでチンして、簡易ホットレモネードを作った。おいしい。声は頼むから出るようになってくれ。

 

幼い頃、風邪といえばレモネードだった。

母やわたしが風邪を引いた時に父が必ず作ってくれたからだ。レモンをちゃんと絞って、果肉まで全部入れて、蜂蜜をたっぷり入れた温かい飲み物。

父が作るとバランスが絶妙でなぜかとても美味しかった。自分で作るとそうもいかないのである。シンプルなのになんでだろう。

風邪を引いていない時も飲みたくて、作ってくれとお願いしても作ってくれなかった。あれは具合が悪い時用の魔法のドリンクだから、とか言って。

キザだな。しゃらくせー。父らしい。

 

ある出来事がきっかけで、父には一度幻滅している。同時に母にも少しがっかりしてしまったし、その時に感じた悲しい気持ちは恐らく消えないと思う。

両親のことは好きだし、感謝もしている。

ただ、昔からわたしの中でちょっと疑問に思うところや確執みたいなものがあって、仲良いよね〜、と言われると素直に うん、と言えないみたいなところがある。それが弾けてしまったという感じ。

一緒に暮らすことはできないんじゃないか、と今は思う。わたしが親を許せるようになったら、変わっていくかもしれないけど。

親との関係は未だに、どうすればいいのかよくわかっていない。自分が、本当は親のことをどう思っているのかもわからない。

今は遠くにいるから、ちょうどいい距離感があってうまくやれているような気がする。それでも時々嫌になって連絡を返せなくなったりしてしまう。どうすりゃいいんだろうね。

 

親でも他人。親だからこそ、子だからこそ、誰よりも他人だと思わなきゃいけない部分もある。

自分が贅沢なことを言っているのはよくわかっている。

 

だけどまあ、幻滅したからって今まで楽しかった出来事や思い出が全てなくなるわけではない。

だからたぶん大丈夫だ。そのうちなんとかなるしなんでもうまくいく、と思いたい。

レモネードはおいしかったしね。

 

暗い話になってしまった。

読んでくれてありがとう。ほいじゃ。