しれっと大晦日
もう31日か。
年が明けるという感覚が全くない。いつもの週末(ロングバージョン)という感じ。
過ごし方の問題だと思う。いつもと同じことしかしてないからな。テレビも見ないし。昨日はいい女と上野で酒を飲んだりなど。いい女はいつでもいい女で最高だ。
でも、今年1年、というか社会人になってから、すべての行事と季節への感覚が鈍くなっている気がする。
ボーッと毎日同じようなことをしていたら桜が咲いていて、新入社員が入ってきて先輩になり、気づくと暑くなっていて、暑い暑いと言っているうちにいつしか寒くなっていた。
母親が季節の行事を大事にする人だった。
節分は恵方巻を食べて豆を撒き、雛祭りの日にちらし寿司、こどもの日には柏餅、大晦日は蕎麦でお正月はおせちとお雑煮、というように。
加えて、祖母の家も近くにあったので季節の野菜もごっそりもらえた。旬の野菜は元気でうまい。プリプリしてる。可愛い。食べちゃうぞ。
しかし食べ物のことばっかりだな。わたしは食べ物に絡めてしか四季を感じられないのか。
風景で言えば、田舎に住んでいたので春になれば虫が湧くし花は咲くし、夏になれば緑が青々としてきてセミがうるさく鳴き、秋になれば葉が色づいて虫の声も変わり、冬は雪が降ったりなんだりしていたのだ。これは可愛い弟による可愛い悪戯。
今思うと季節を感じられて当然だったな。そしてそれはとても贅沢でもある。
一人暮らしになって、楽しいこともたくさんあるし、一人で暮らすのが性に合っているとも思う。
ただ、わたしも季節の行事を大事にして季節を感じたい人間なんだな、としみじみ感じる。
ライブも焼肉も寿司もカラオケも、なんだって一人で行けるし一人で楽しめるけど、季節を感じるのだけは誰かと一緒の方がいい。
雛祭りに一人でちらし寿司食ってもねえ。
大晦日という実感がないまま、2019年もあと半日になってしまった。今日は大掃除をしようと思っていたんだ。するぞ、今から。
季節に敏感でいたい。あらゆるものを直接感じたい。なんでも生で食べたい。
来年の目標、具体的には特に決めてない。決めても忘れるし、飽き性なもんで、目標なんて割とコロコロ変わっちゃうからねえ。
まあでも、自分が嫌だなと思うことに自分から向かっていかないようにする。どうもそういう自爆癖があるので、その癖を来年は治したい。
危険に立ち向かわないということではない。
生牡蠣はあたっても食べたいしね。
来年も元気にやってければいい。
皆様もよいお年を。ほいじゃ。